2024年度のやりたい放題おすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のやりたい放題成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番の2024年度のやりたい放題おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.6 1 2024年度のやりたい放題アニメランキング1位
ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (229)
760人が棚に入れました
東京都高度育成高等学校、それは進学率・就職率100%を誇り、毎月10 万円の金銭に相当するポイントが支給される夢のような学校。しかし、その内実は一部の成績優秀者のみが好待遇を受けられる実力至上主義の学校であった。 3学期を迎え、DクラスからCクラスに昇格した綾小路たちは、林間学校へと向かう。そこで実施されるのは「混合合宿」と呼ばれる全学年合同で行われる特別試験。その名の通り、男女別に分かれ、必ず複数のクラスが混合するグループをいくつか作り、そのグループ単位で採点される試験である。 これまで敵として争っていた他のクラスの生徒たちとも協力しなければ、高得点を得ることができない状況、そして何よりボーダーラインに届かなかったグループからは退学者が出るというルールに慄く一同。波乱を呼ぶ激動の3学期が今、幕を開ける!


声優・キャラクター
綾小路清隆:千葉翔也
坂柳有栖:日高里菜
堀北鈴音:鬼頭明里
櫛田桔梗:久保ユリカ
軽井沢恵:竹達彩奈
平田洋介:逢坂良太
高円寺六助:岩澤俊樹
一之瀬帆波:東山奈央
橋本正義:阿座上洋平
龍園 翔:水中雅章
椎名ひより:高橋李依
堀北 学:梅原裕一郎
南雲 雅:斉藤壮馬

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ようこそ理不尽差別主義の教室へ

学園の試験内容とか設定、キャラクターの考え方や行動に合理性がないのが欠点ですが、話の面白さとキャラクターの魅力で安定した面白さがある作品
先がとても気になるので続きも是非アニメ化して欲しいです

やっぱり学園側が出す試験と脱落者の決め方が謎ですねー
間違えて優秀な人を退学にしかねない試験多すぎじゃないですか?

学生側も自分のクラスの戦力になる人を守るとか、自分の退学回避とかとても重要だと思うんですが、それより個人のポリシー?を大事に行動している人が多いのが共感できなくてモヤっとする

でも相変わらず面白かったです

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作は「2年生編」からが本領発揮 →アニメ(「1年生編」)は準備期間?!

【レビューNo.118】(初回登録:2024/4/7)
ラノベ原作で
・第1期:2017年作品。全12話。
・第2期:2022年作品。全13話。
・第3期:2024年作品。全12話。

・第3期で「1年生編」が終了で区切りがよい
・何故か「2年生編」のみが図書館に置いてあったw
 → 「2年生編」を踏まえてのアニメ化部分の位置づけ
の観点から本作を語ってみようかと。

(ストーリー)
物語の舞台は進学・就職率共に100%と言われる進学校・高度育成高等学校。
しかし同校は
・能力別にA~Dクラスに振り分け
 ・上述進路の恩恵を享受できるのはAクラスのみ
 ・実力によってポイント支給額などの待遇が変化
  (同校ではあらゆるものがポイントで購入できる)
 ・基本個々の生徒のクラス変えはなし
  しかし試験結果でクラス単位での入替を実施
  → Aクラスを目指してクラス対抗戦でしのぎを削る
・勉強ができればいいだけではなく、多岐にわたる能力が求められる
 ・学力以外に運動能力、協調性、コミュニケーション能力などこれらを数
  値化して評価
 ・またこれらの能力を測るために特別試験を実施
・生徒の自主性を尊重する自由な校風の一方で、適性のない生徒は即時退学
 という厳しい方針
という独自の教育システムを採用していた。
主人公・綾小路清隆は入学試験の結果で、問題児ばかりのDクラスに配属さ
れてしまう。
しかし綾小路には「ホワイトルーム」という特殊な環境で育ってきたという
生い立ちがあり・・・
綾小路たちDクラスのAクラスを目指す挑戦が今幕を開ける!!

(評 価)
・「2年生編」からが本領発揮 →アニメ(「1年生編」)は準備期間?!
 原作「2年生編」を読んだ上での率直な感想がこれですね。
 アニメ(「1年生編」)では
 ・1クールで1学期を描いていく
  → 1年かけてライバルCクラス~Aクラスまでを紹介
 ・Dクラスの主要キャラ綾小路、掘北、軽井沢等の変化・成長のきっかけ
 ・「ホワイトルーム」要素をチラみせ
  (綾小路父、月城理事長等)
 という準備期間的な意味合いが強いのかなあっと。
 この辺りの準備期間を経て、「2年生編」でようやくクラス間競争や「ホワイ
 トルーム」からの刺客等が本格化していくいう感じですね。
 なのでアニメ化部分だと
 ・この学校の試験の特殊性
  → ゲーム性の高い頭脳戦要素
 ・クラス間競争の前哨戦(ライバルキャラ紹介)
 ・綾小路の暗躍(ダークヒーロー感)
 ・少しずつ構築されていく人間関係や各キャラの変化・成長の兆し
 という辺りを楽しめるかどうかがポイントになるのかな。
 ある意味「ダイヤのA」等スポ根モノに近いものがあり、この手の作品同様
 「3年間をかけて物語を描いていくんでしょ」って感覚ですね。

・ツッコんだら負けw特殊設定を素直に受け入れられるか
 本作は上述「ストーリー」で書いているように、物語を成立させるためにか
 なり強引な特殊設定を用いているので、この辺りを素直に受け入れられるか
 どうかってところですね。
 例えば真面目に高校教育という観点から考えると
 ・騙し合いや蹴落とし合い等教育としておかしいやろ!
 ・リスク(常に退学の危機)とリターン(Aクラスのみ優遇の進路)のバラ
  ンスおかしいやろ!
 等ツッコミどころ満載ではあるのでw
 また主人公・綾小路も(特殊な生い立ち故に)サイコパスなところがありま
 すし。
 逆にこの辺りを素直に受け入れられると、この特殊設定を活かした
 ・よく考えられえた試験内容や頭脳戦のスリリングな展開
 ・その中で垣間見れる人間模様
 等独自の面白さがある作品ではあります。
 あと女子生徒のキャラデザには定評がありますね。
 (「2年生編」だと恋愛要素も見どころのひとつ)

個人的には「2年生編」を観てようやく評価できる作品なのかなってところです
が、今後アニメ化されるのかどうか・・・
そんな感じで長い目でみることや特殊設定を受け入れられれば、回を追うごと
に積み重ねが生まれ、面白くなっていく作品ではありますね。

(追 記)
・アニメだと特別試験の内容を分かりやすくみせてくれるのはいいですね。
 原作だと最初に文章でずらずら説明されるのですが、私の頭では全く理解で
 きなくて(笑)
 試験が始まって何とか理解が追いつくって感じなので。
・ただ「1年生編」は原作未読なので推測になるのですが「アニメ化あるある」
 で、やはり綾小路の心理描写等結構削られえているのかなあと感じる部分は
 ありますかねえ。
 3クールもの尺を使ってますが、特別試験の描写などに結構尺を使わざるを得
 ないので意外と厳しいのかなあっと。
 原作勢の一部から「アニメはクソ」という批判が出ているのも、まあ分から
 なくはないですかね。
 個人的には、アニメはそれなりに面白いという評価ですので、健闘している
 部類かなと思いますが。
 (とはいえ「2年生編」がアニメ化されたら、「やっぱりクソやん!」で手
  のひら返しするかもですがw)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

学園モノとしてのソリッド感と落ち着きは一番あった気がする。

個人的に面白いと思っている作品。
原作は未読、アニメ勢です。

レビュータイトルのとおり、シリーズの中では学園モノとしてのまとまり感と落ち着きがあり、キャラもだいぶ頭に入っている中での学園内でのあれやこれやモノとしてしっかりと楽しめた印象。

相変わらず、舞台設定としての綾小路君の来歴などは色々と察するところはあるものの、物語の落としどころは今もって見えず。
その、大筋を遠くに見つめたまま、近距離での勝負、駆け引きの人間関係が繰り広げられる。

今シーズンは主に学内でのあれやこれやが展開される点もあって、飛び道具的なしかけではなく、人間関係のつながりや、思惑、いわゆる平地での権謀術数が繰り広げられた。
曰く、直接対話、電話でのやり取り、寮の室内でのやり取り等などである。
ここら辺が少し地味ではあるものの、あり得る話としての落ち着きやまとまり感につながってのではないだろうか・・・、多分にこじつけだけど・・・。
まぁ、そのような印象を受けたのはしょうがないところで・・・個人の感性ですな。

あとは、サブヒロイン・・・?でもないような気もするのですが、堀北鈴音の兄貴との確執(誤解?こじらせ症候群的な何か?)が解消したのも、落ち着き感の一つかもしれません。
まだ、確証は持てませんが、今までの様な中途半端なポンコツ感は今後無くなるのかも・・・との寂しさと淡い期待が生まれました。

物語の進捗途中で、若干名の退場者が出たもの幸い大勢に変化はありませんでした。
教師側でうっとおしいオッサンが1人登場はしましたが、ちょっと中途半端ですね。
どうやら、次の学年でこのオッサンサイドの新キャラが登場する様ですが、新たなライバル(障害)となりそうな予感です。
今まで、共闘関係を気づいてきていた軽井沢恵とも、正式にライバル関係に戻る宣言をしたタイミングで、各クラスでもおなじみのキャラクタ達が暗躍し始めました。
これは、否が応でも次のシリーズを作ってもらわないといけませんね。
と言いながら、season4_2年一学期編のアナウンスが・・・。

これは一安心。

・・・て、学期でシーズン積んでいくんかぃ!!
wwwこれは意外と大作の予感・・・。

いいぜ!ただ、おらが○んじまう前に終わらせてくれよ。
こちとらオッサンなんだぜ。
たのむでしかし(このフレーズでメガネの漫才師が浮かぶ世代があにこれの中にどれほどいるのやら・・・)

ああ、そうそう、最終盤で恋愛要素もぶっこんできましたね。
綾小路君の顔に笑顔はなかったけれども・・・。

あんまり無制限なラブラブも遠慮はしたいところだけど、普通に最後には軽井沢さんとはちょい涙もアリの笑顔で向かい合ってほしいものだけど、どうなる事やら・・・。
学年、学期で追っていくのなら・・・まだまだ先になりそうですな。。。

たのむで、しかしwww。



なんだか、テキトーなレビューになってしまいましたが、非常に面白く視聴している作品。
舞台装置としては、ありがちな要素も見え隠れしてはいるのですが、物語自体の先が見えていない。

次の予定も決まっているとの事で、楽しみに待ちたい、と思っている作品です。
キャラも魅力的、シチュエーションも興味深い、エンディングも気になる。
とても面白い作品との評価です。

機会がありましたら、ぜひともご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

67.9 2 2024年度のやりたい放題アニメランキング2位
〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (73)
363人が棚に入れました
高校を卒業し、阿良々木暦の物語は終わった。 今度こそ、本当に終わった。 しかし暦に助けられた 彼女たちの物語は、 終わってはいなかった。 青春の中でもがく彼女たちの、 前日譚、あるいは後日談。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぴーすぴーす

シャフト制作。

阿良々木暦の物語は無事終了するも、
彼に救われた少女たちにまつわる、
いくつかの前日譚、後日談が語られる。

公式発表では愚物語、撫物語、業物語、
そして大学生編である忍物語とある。

開幕は付喪神の童女、斧乃木余接による、
永久の怪異しでの鳥についての観察報告、
つまり阿良々木月火の日常の監視である。

{netabare}彼女はしでの鳥の現世での姿であり、
あらゆる傷を癒すがゆえに何も学ばない。
肉体のみならず、心の傷まで癒すがゆえに、
人生を省みる必要もなく学ばないのである。{/netabare}

超ド級にやっかいなキャラである。

多彩な映像表現と音楽、
相変わらず楽しくて安心しました。

最終話視聴追記。
終幕は女子高生ミイラ化事件の顛末、
{netabare}バスケ部員の心の闇が吸血鬼を呼び寄せたのか、
万死の吸血鬼スーサイドマスターも登場し、
キスショットとの因縁も語られる。

怪異にはそれにふさわしい理由がある、
少女の青春の迷いが悲劇を生んだのである。{/netabare}

個性溢れる面々の喜劇にして悲劇、
そこが物語シリーズの魅力なのでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズの疲弊は新房演出ではもうカバーできない。前半はかなり面白かったですが…

 前半の撫子のストーリーは、撫子が阿良々木と絡んでいろんな出来事があったので、その総括あるいは未来につながる可能性を見せてくれました。もともと他のキャラよりも非常に一般人の感覚に近いし、ダークサイドも表現されていましたので、キャラ造形に深みがありました。

 エンタメとしても斧乃木余接との絡みが面白いし、何より演出に力が入っていたので見ごたえがありました。

 後半の忍とスーサイドマスターは面白くないとはいいません。最後まで見られたので。ただ、それは私に物語シリーズとしてなじみがあるから慣性あるいは惰性で面白さを感じるだけであって、客観的に見たら面白さはかなり微妙だったと思います。

 というのは撫子と違い、スーサイドマスターもバスケ部のメンバーもまったく思い入れがありません。忍も阿良々木との絡みでドーナッツギャグとかやっている分には良いキャラなんですけど、600年とか長命と眷属から無理やり話を作っているだけに見えます。そして、撫子の前半に比べてテンポが悪すぎます。非常にかったるい時間でした。

 作画はさすがです。非常に美しいものでした。声優さんも豪華だし言うことはありません。OPEDも面白いと思います。ただ、新房演出だけではもう面白さは担保できないところにシリーズは疲弊していると思います。

 新しい表現に挑戦するのも手かな、と思いました。評価は要素としてはハイレベルなので高くなりますが、主観的には70点はいかないかも。前半が90点なら後半は50点。話数で加重平均すれば平均で70点を下回るかなという感じです。



1話 挑戦的な映像は想像以上で驚きました。そして女子がすごい。

{netabare} もう映像表現のレベルが段違いですね。作画レベルとかエフェクトとかそういうことではなく独自性とか挑戦とかそういうところがすごくて、映像そのものを楽しめます。「作画がすごい」と言われているアニメとは違う方向性ですが、その映像表現の斬新さに驚きます。

 そして、女子表現。そう、女子を描きたいという気持ちがものすごいですね。とにかく斧乃木余接の映像表現がすさまじかったです。

 あと、過去多用していた文字芸も一部使用していますが、あまり多用しなくなりました。化物語の時代は紙芝居でしたけどかなり動きも出ています。

 内容はいつも通り寓話もテーマもなく「物語」です。意味性を付与することはできるでしょうが、それは本作の楽しみ方ではないでしょう。そして、だからこそ面白いとも言えます。残念ながら本作の部分は原作を追っていないのですが、また読みたくなりました。

 想像の数段上を行くクオリティでした。体感10分でした。これは楽しませてもらえそうです。{/netabare}


2話 撫子は人間味がでてロリっ気が無くなったせいか非常に可愛くなりました。

{netabare} 今まで千石撫子って、無駄にエロかったしキャラが立っていましたが、あまりに計算されたキャラで私はあまり好きではなかったです。が、今回はいいです。人間的な弱みが出てきたせいか、ロリっ気が抜けたせいか、非常に魅力的です。

 で、話ですけど、進路問題とかプロの1万時間とかもったいぶって深そうな話になりそうで、結局非常にばかばかしい展開になります。成長とアイデンティティの問題にもなりそうですが、まあ、どうせ相対化してメチャクチャな話にするんだろうな、という気もします。それが面白いんですけどね。

 それ故に名作にも秀作にもなりえない構造だと思います。オフシーズンなのでそれでいいんでしょう。それでいてキャラが深掘りできる。本当にアニメ界の中では特異な作品だと思います。

 しかし、絵がいいなあ…なんなんでしょう?すごすぎ。で、EDはYOASOBIなんですね。歌詞はちゃんと撫子の成長と変化のこと歌ってるみたいですね…よく聞き取れないですけど。{/netabare}


3話 ここにきて最高の映像でした。思春期「気分」の描写が良い回でした。

{netabare} やばいです。映像がすごすぎて見入ってしまいました。1話もすごかったですけど、3話は格別です。特に前半が素晴らしかったかな。作画がいいといわれる作品は沢山ありますが、映像としてここまで人を引き付けるセンスには脱帽するしかありません。OPももちろんすごかったです。それと音響も細部にわたって工夫があるようです。

 この作品、含意はあまりないですけど「気分」はあるんですよね。思春期の気分、中学生の孤独、親との関係性。それがそれぞれの実体験と合わさると含意に似たものができる感じでしょうか。本作は成長という題材をちりばめていますがそこに解答がないのは、この作品における化物の位置づけそのままです。

 その気分を共有できる老倉との会話も良かったですが、本当に綺麗なキャラデザだなあと思います。記号としての美人のキャラはいくらでも見てきましたが、普通に絵として美人だと思える数少ないキャラです(私はツインテール時代が好きですけど)。

 いや、面白い。最高です。映像もテンポも演出も内容も何もかもがいいです。すごいとしか言いようがないです。 {/netabare}


4話 今回は見るべきところがなかったかな。

{netabare} 今週はちょっと映像的には見せ場がなかったかなあ。逆撫子の襲撃シーンくらいでしょうか。いや、もちろんレベルが高いのはわかりますが、3話がすごすぎました。来週以降の「ため」でしょうか。

 面白さもちょっとだけ中だるみの回でした。コロナにかかって咳をしながら見たせいかもしれませんけど。次回話が大きく動くでしょうから映像、展開の両面で期待です。{/netabare}


5話 超人気シリーズ故の贅沢で稀有なキャラの掘り下げ。

{netabare} 冒頭の方の絵画的な画面が美しかったです。手ブラの撫子の群衆もちょっと驚きました。

 まあ、そういう視覚的な面がすごいのは1話からずっとなんですけど、話が面白いですねえ。化物語シリーズは含意がないと思ってましたが、今回は結構成長課題を乗っけてきましたね。ただ、それが本作では特殊で、人気シリーズ故に物語内でストーリーとして見せた撫子の顔が本当にある、という点です。

 撫子は特に心に闇を抱えている分、非常にいろんな話の主役となりました。そこを逆手にとってここまでのキャラの総括に仕上げてきたのは、本当に素晴らしいと思います。超人気シリーズだからこその贅沢で稀有な話ですね。{/netabare}


6話 負けヒロインの再生の物語。本当に面白くて素晴らしい内容・映像でした。

{netabare} 1人のキャラの再生の物語をよくぞここまで、丁寧に面白く描きました。素晴らしいと思います。「負けヒロイン」のその後に続く物語に普段あまり目を向けませんが、彼女たちにも成長がちゃんとあります。そして、次の恋愛に向けて再スタートを切ります。

 少し強引なハッピーエンドではありますが、それは1つの事をやりきることと、自分の反省をしっかりする。そして、過去に見切りをつける。これがあるから、受け入れられます。

 しかも、2話~5話の間、たった1人の内面と成長をほぼ数名の登場人物だけで描き切りました。その構造で、まさに自分で自分を見つめなおす物語になっていました。
 作品の内容も素晴らしかったですが、少ない登場人物でこれだけ面白く飽きさせない作品に仕上げたのもまた素晴らしいです。{/netabare}


7話 日常と心の闇の構造でないので、キスショットの話は面白くない。

{netabare} この話を見てこの物語シリーズの何がつまらないか、やっとわかりました。キスショットの物語が面白くないんですね。
 私は「傷物語」のレビューは結構ボロクソに書きました。映画3本にまとめたこと、色合いなどなど。ですがそのいら立ちはキスショットの物語に対する反発のような気がします。

 物語シリーズにおいて、他の女子キャラと化者の物語は日常の中で、自分の心の歪みと周囲の人間の軋轢が生み出す闇のような存在です。それが助かるのは自分でしかないといことだと思います。

 ところが、キスショットの話って、設定なんですよね。キャラ造形に後から付け足したのも不満ですが、少なくとも物語シリーズにおける怪異の在り方とまったくかけ離れています。新規の奇異なキャラを登場させてまさに茶番劇を繰り返すしかなくなってしまいます。

 そこが私には面白くないんだと思います。6話までと比較して評価は残念ながらかなり落ちるだろうなあ、という気がします。撫子の成長を感じさせる物語と違って過去の話ですし。
 不思議なのは原作者はしつこくキスショットの話を書きたがっているのなぜでしょうか? {/netabare}


8話 このパートはストーリーもキャラも美術もセリフも嫌い。2話で区切りがついて良かったですが…

{netabare} さて、キスショットの過去の設定のための設定のような、寓話とは似て非なる言葉遊び。本当にキスショットの昔話は話は面白くないです。

 スーサイドマスターから見た場合は、何か読みとれるものがあるかもしれません。死を無駄にしない、喰うことと愛することは同じ…いろいろ感じるものがあるかも…いや、やっぱり言葉遊びも良いところです。しかも、キスショットがらみだとキレがないです。やっぱりダメです。本当に面白くない。いかにも後付けの設定の説明が嫌いです。

 このまま後半がこの話だったら切るつもりでしたが、7,8話で終わり見たいですね。この先どうなるかです。現代でスーサイドとキスショットの話が続くのか。まあ、現代劇で他のキャラがかかわってくるなら、面白さも期待できなくはなさそうです。ですが、できれば違うキャラで展開してほしいなあ。{/netabare}


9話 神原と阿良々木の安定感。話も面白い。演出は手抜き?

{netabare} ロリキャラ(撫子含む)じゃないとスタッフのやる気が無くなるのでしょうか。前半の演出の豪華さがないのはは不満点です。

 冒頭スーサイドが出来てきてちょっとがっかりしましたが、結果的に話は面白かったです。暗号のところが冗長でしたけどね。新キャラがですぎで、感情移入という点で心配でしたが、神原と阿良々木が出てきたので、その点はいつも面白さが出ていました。

 なかなか、いいんじゃないでしょうかね。やっぱり撫子のところほどじゃないですけど。{/netabare}


10話 ロリ大集合も忍と八九寺はなあ…斧乃木ちゃんが必要な理由がわかります。

{netabare} いつものロリキャラが大集合である意味ほっとするような展開ですが、やっぱりキスショット関係の話は興味もてないなあ。実は八九寺も形骸化してしまい、パタンギャグとしてもパワーが落ちてるかなという気がします。斧乃木ちゃんが必要な理由がわかります。この子は無表情設定で強引ですけど何をしてもギャグになります。

 それはそうと7つの奥義って刀物語の奴ですね。そういうメタギャグはもう古いかなという気もします。作品数がありすぎて全員の共通認識じゃないですからね。

 あとEDについて触れてませんでしたが、私は曲そのものの出来がいいし、化物語シリーズに合っているので悪くないと思います。珍しくアニメのクオリティが付いてきてない気がします。{/netabare}


11話 会話劇を演出で魅せる手法の限界かな?

{netabare} 最近、アニメ作品の情報量について考えているのですが、この作品って妖怪が出て事件が起きてバトル的な展開とならない限り、完全な言葉遊びなんですよね。特に言葉遊びが激しいのが忍のパートだと思います。その会話劇は1次元の情報です。だからこそ演出で魅せないと本作は成立しないのですが、さすがに演出はすごいとは思うのの、シャフト新房演出は、過去に見たことがあるものの変化形でしかありません。つまり、視聴者を引き付けるには圧倒的に情報量が不十分な気がします。

 今のOPを見れば、昔のサスペンス劇場のオマージュとしてよくできているのはわかりますが、ウエルメイドというのが、見飽きているというのと同じ意味になってしまっています。

 やっぱり、物語がないと作品にはなりません。その物語が後半は薄味すぎます。{/netabare}


13話 なんと14話がある!というのが一番の驚きでした。

 ずっと単調な会話劇が展開しているだけですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

物語シリーズってこんな感じなんだね

今まで物語シリーズをまともに見てこなかった。
語りだけからすると、涼宮ハルヒの憂鬱に雰囲気が似ている。

制作陣的には監督、アニメ制作会社は、あのまどかマギカ。
独特な表現がくせになる。
唯一無二のアニメだろう。
今までを知らなくても、十分に楽しめるクオリティはすごい。

今回は20話の予定らしい。
愚物語、撫物語、業物語、忍物語が綴られるということだ。

11月2日追記
配信で見ていたため、全話見終わってしまいました。
全14話じゃないですか。
それでも独特な語り、大変面白かった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4

57.3 3 2024年度のやりたい放題アニメランキング3位
グレンダイザーU(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (34)
69人が棚に入れました
砂漠に堕ちた男には、記憶がない。男は兜甲児に拾われ、大介と名付けられた。 夢のクリーンエネルギー光子力により成した財で、大富豪と正義の味方、2つの顔を持つ甲児は、どこか陰があるも非凡な才能を持つ大介に信頼を寄せて行く。 穏やかな日々が続くと思われていた中、未確認空中現象が世界中の大都市上空に出現する。 それは地球から遠く離れた星系より襲来したベガ星連合軍だった。 地球の兵器を遥かに凌駕するベガの前に蹂躙される人類。 プールの水を割って屹立する鉄の城マジンガーZ、地球最後の希望も異形の兵器円盤獣を前に苦戦を強いられる。 絶体絶命の中、砂塵を舞い上げ現れたのは、異星の魔神グレンダイザー。 乗っていたのは大介、彼は故郷フリード星を追われた王子デューク・フリードだったのだ―

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

期待外れ

多分、昔のオリジナルの作品は話数も多かったため、1話完結で分かりやすい勧善懲悪な内容で面白かったんだろうなぁと思うのだけど、本作は1クールということもあり、話数も限られている中で続き物なストーリー重視な感じで行こうとしたんだろうけれども、、、

どうも、そのストーリーが微妙過ぎていつまでたっても面白くならない印象でした。

クオリティーはそれなりだったのでしょうけれども、男と女の諍いが毎回のように見られるめんどくさい感じで該当シーンを早回しで飛ばしたくなる衝動に駆られるほどストレスの溜まるもの。

悲劇的なストーリーならばもっと重くして欲しいところなんですが、いかんせん軽さを感じてしまうものがあり、終盤の重要キャラが命落とすくだりとかもそこまで感情移入出来ずラストもしょうもないものでした。

ところで終盤に甲児が乗るマジンガーXが満を辞して登場するところなんか本来もっと盛り上がる熱いシーンになるはずなんだけど、イマイチ盛り上がらなかったのがまた残念でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

スーパーロボットモノの悪い面があからさまなアニメ…。これじゃないない感が強いアニメでした。

 最終話(13話)まで観ました。2024.09.30

 戦争に対するリアルティーが欠如してないですか?人類がほとんど死滅させられたメガトン級ムサシ程では無いけれども、異星人の攻撃で何億人単位の死人が出ているのに、異星人の女と痴話喧嘩しながら物語が展開していくってどういうこと?ムサシでも思いましたが、登場人物の頭がお花畑すぎます。人的損害が何処かへ行ってしまうのは違和感を感じます。

 相手が全滅戦争を仕掛けてきているのに、何をホンワカしているのか?で、ラストは主人公がキレて敵を薙ぎ払う…。最初からやれば良くね?

 スーパーロボットモノの悪い面をぶち撒けた様なアニメでした。主人公とその周辺の人物の個人的感情でお話が進んでいくやつ…。セカイ系っぽいですね。令和の時代にまだやるのかと、呆れてしまいます。

 スーパーロボットは、オーバーテクノロジーの産物で、物語で設定されている社会構造から逸脱しがちのため、単独で暴走することが多いのですが、子供向けならともかく、深夜アニメでやられても、登場人物への感情移入を妨げてくるだけです。やはり、ある程度の社会的制約が無いと…。ハチャメチャにするならするで、工夫が足りず、すごく中途半端な印象を受けるアニメでした。

 キャラクターのデザインは、永井豪先生っぽさを残しつつも現代風にアレンジされており、中々期待を持たせるのですが、物語の展開が酷すぎました。もう少しなんとかならんかったのかなぁ…と、強く感じました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

これはギャグアニメだよね

気合の入ったロボットアニメかと思ったが・・。
攻撃により地球の主要都市が吹き飛び、数億の犠牲者が出ているはずなのに。
女たらしのフリード星王子を巡って痴話げんかが始まる。
戦闘中に女に会いに行けとか・・
地球の滅亡よりも痴話げんかの方が大事らしい。
完全にストーリーのバランスが崩れている。
そしてラストも恋人を失った王子が乱心し、
敵味方の区別なく全滅させようとする。
この厄介者、早く殺せよ、と思ってしまう。
ギャグだと思わなければ理解できないこの展開。
面白くはあったけれども、めちゃくちゃだなあという印象でした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 2
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